Kobots (1) フリスクとWIOとPIをコネクトさせて本格的なコミュニケーション・ロボットを作ろう!
こんにちは!ヨシケン、こと吉田顕一です!
私はロボット作りが好きですが、あまりスキルが無いので、”ありあわせのモノ”で作るのを信条としています。
これから何回かに渡って、どこにでもあるフリスク・ケースを使って、また今やどこでも買えるArduino(互換のWio Node)とRaspberry Piを使って、動いて、喋って、人を認識して、便利に使えるロボットを作っていきたいと思います。
Kobotsとは
私は元々、コドモでも、色々なモノとコネクトし、コミュニケーションも出来るロボット、Kobot (コボット)を作っています。
そんなKobotは、体を構成するKoBlock、頭脳のKoBrain、それらを操作するアプリKoAppから成り立っています。
- KoBlock ロボットのボディ: フリスクに手(又は足)がついて、Wio Nodeにより、動かすことができます。SeeedのGrove互換なので、温湿度センサーや、赤外線送受信器なども追加して動かすことができます。このブロックを幾つか組み合わせるとロボットの胴体や脚などになります。
- KoBrain ロボットの頭脳: フリスク一つ分の中に、Raspberry Pi Zero、カメラ、マイク、スピーカーなどが詰まって、ロボットの頭脳の役目をします。カメラにより、人の顔、風景、文字などを読み取り、マイクにより喋り声を認識し、お話が出来たり、今日のお天気や予定、便利な情報などを教えてくれます。
- KoApp ロボットをカスタマイズするアプリ: 手足の動作や、リモコンの指令など実際に動くものをアプリ上のドラッグ&ドロップだけで、レゴのように組み合わせて、追加、変更などができるようにします。数多くのAPIやAIの機能なども、アプリから簡単に組み合わせられて、子供でも簡単にプログラムが学べるようになっています。
で、何が楽しいの?
何かボロッちいフリスクケースと、何ができるか分からないロボットもどきという事で、興味が湧かないかもしれません。
IoTとか、プログラミング教育とか、AIとか、なんとかかんとか、あまりに情報が溢れすぎていて、ちょっとついていけない、と思っている方も多いでしょう。
ただこのKobotsは、数千円を出すだけで、自分の手で、今話題のあれやこれやが作れるかもしれない、とりあえずやってみよう、という気持ちを起こさせる一助になればなあ、と思っています。
ということで、このKobotsを作ってみると、どんないいコトがあるかというと、、
- IoTがわかる – ロボットの両手、両足を動かす仕組みが分かる。DCモーターやサーボモーターの使い方が分かるようになります。LEDの光らせ方や、温湿度センサー、人感センサー、赤外線送受信などのやり方が学べます。
- Arduinoの使い方がわかる – Arduino互換のWio Nodeの使い方、信号の出し方など知る事ができます。これをPythonプログラミング、又はArduino IDEを使って操作する事ができます。
- Raspberry Piの使い方がわかる – Raspberry Pi Zeroを使って、この$5で買えるミニマムなコンピューターで何ができるのかが分かります。Pythonプログラミングを学ぶ事ができます。
- APIの使い方がわかる – 数十もの外部プログラミング(API)を組み合わせているので、その使い方がわかるようになります。インターネット上の豊富なリソースを使った、これまでにない新たなモノを作ることができます。
- カメラ、音声の扱い方がわかる – Raspberry Piを使ったカメラ、動画の扱い方、そして声や音楽などの音声の扱い方が分かります。
- AI、自然言語、画像解析がわかる – 上記の画像や音声、テキストなどを使って、Google Cloud, VisionやAmazon AWS, Pollyなど世界最先端のAI技術と結合させてロボットを作ります。
では、今後はこんな流れで、Kobotsの作り方をひとつひとつ解説して行きたいと思います。
- Kobots (1) Kobotsって何?(この回)
- Kobots (2) KoBlock – Wio Nodeを使ったロボットの手足の作り方
- Kobots (3) KoBrain – Raspberry Pi Zeroを使ったロボットの頭の作り方
- Kobots (4) KoApp – アプリを使って、ロボットの動き、しゃべりのカスタマイズの仕方
- Kobots (5) 今後の応用、展開について
では、Kobotsの作り方、見ていきましょう!