Kobots (3.5) 500ドル・パソコンから5ドルAIへ

当時私は、渋谷の本屋で立ち読みしていました。

私は(今もそうですが)特に何のとりえも無く、就職先探さなきゃなあと漠然と不安を抱えていた学生でした。その時に何故か手に取ったのが、マイクロソフトやアップルをなぎ倒す革新的企業がある、というような本でした。

そこにはこう書かれていました。

500ドルのパソコンが世界を変える

ふーん、パソコンの値段が変わると、生活ってそんなに変わるのかなあ。当時は、時々学校に行って、そこにあるパソコンをさわれれば、それであまり生活上困ることはありませんでした。

そしてその時、構想されていた(実際の出荷はどれだけあったんだろう。。)500ドル・パソコンのスペックはこのようなものでした。

CPU: Intel80486(クロック数100MHz)、メモリ: 8MB、ネットワーク: 64 – 128 kb/s

当時(1995年)に一般的だったパソコンは、Pentiumの200MHzで価格は30万円ほど。確かに値段は画期的でしたが、500ドル本当にできるんだろうか。そもそもそんなにコンピューターって必要なんだろうかとも思っていました。

そして2016年に発売された

Raspberry Pi Zeroの価格は$5、CPUは1GHz

当時考えられていたぎりぎり500ドルでできるパソコンと比べると、20年で価格は$500→$5で1/100、性能は100MHz→1,000MHzと10倍になったんですね。Raspberry Piの場合、メモリは別で用意するのでもうすこしコストがかかりますが、当時8MBのメモリは1万円くらいしましたから、今は8GBで500円くらいなので、性能は1000倍、価格は1/20というその進化もすごいですね。

またサイズも、当時のPC-98は50cm四方ほどの大きさだったのが(これはあまり今も変わらないですね)、Raspberry Pi Zeroは1 cm × 5 cmほど。

何が言いたかったのかというと、ある一定の価格とサイズが小さくなると、それは生活の中にあまりに溶け込んで気づかないくらいになる。その流れを見通すのが大事なんだな、と。

当時は、研究室や会社に鎮座していたコンピューターが、今やその何倍もの性能のものがそこかしこにある。

ネットワークやAI機脳備えたロボットのようなものが生活に溶け込む。これをおさえない手はないですよね。

これを最も上手くやったのが、当時は最も潰れそうだった会社Appleです。

Appleも色々試行錯誤して、当時は話題だったこんなNewton(1995年当時、価格は1,000ドル以上、大きさはiPad Pro並み)という端末を出したり、Appleを追い出されたあとのJobsが立ち上げた会社NEXTは500ドル・パソコンに近いものがありました。

しかしもちろん皆さんご存知のように、最大の変革は、iPhoneを世に出したことでしょう。

iPhoneの凄さは、

子供から大人まで全ての人にUNIXコンピューターを配った

ということではないでしょうか?

では、これからの変革は何か?このRaspberry Piのようなものが全ての人に行き渡ったら?

そもそもこのRaspberry Piはハードだけでなく、ソフトウェアの進展が目ざましいのです。

この小さな板の中に何が入っているのでしょう?

それは、人の顔の写真を撮って、誰だか認識する機能であり、

もっと具体的に言えば、Google画像検索とAmazon言語認識と、分からない事を聞けばすぐに答えてくれるインターネットの全ての知識に繋がっているのです。

つまり、

全ての人が自由に使えるAIロボットを配ったら

これで世界は変わるでしょうか?

まずはやってみましょう!

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